2008/10/18 (Sat) ルイス・リマの「ドン・カルロ」

私がルイス・リマが歌ったオペラのキャラで最も数を聴いているのは「ドン・カルロ」かもしれない。^_^
彼の「ドン・カルロ」は正規盤・非正規盤・ネットダウンロード合わせて全曲でも4種類程度の公演を鑑賞しています！*^o^*
まぁ、ハッキリ言えばファンになると自分が好きな歌手が様々な指揮者・歌手との競演で観たい聴きたいというのが本音ってところでしょうかね？！^_^

しかしルイス・リマの「ドン・カルロ」の映像は1種類だけで、他はすべて録音だけです。-_-;

ちなみに、ドン・カルロのキャラクターって史実は「精神的に病んでた」ってされているのですよね？！
しかしオペラもオペラのベースとなったシラーの戯曲もドン・カルロは精神的に病んでいるキャラじゃない。
シラーの戯曲のドン・カルロスは精神的に病んでいないとは言え、かなり気性の激しいキャラな気がするけど。。。^_^;;

精神的に病んでいない感じのオペラのドン・カルロ。。。
しかし、これも歌う歌手によって精神的に病んでいる雰囲気を感じる事もそうでない事もある。

ちなみにルイス・リマのドン・カルロは1985年英国ロイヤルオペラの公演の映像を見ると史実のドン・カルロスが浮かび上がってくるのですよね！^_^;

この映像なんですけど・・・
これは1985年英国ロイヤルオペラのライブ！
演技面として良い意味で言動や目の表情が儚げだし何か助けを求めている様な表情を常に浮かべている雰囲気を感じます。
とにかく失神してしまう所が凄いのですよねぇ～！(゜o゜)

だから視覚的に見れば今まで見た「ドン・カルロ」ではルイス・リマが最も史実のドン・カルロスに近いキャラになっていると感じています。

歌唱面では歌手によって表現の仕方が違うのですが、ルイス・リマの歌い方は5幕版の最初に歌われるアリアは何となく朗々とした雰囲気の中に恋の情熱を非常に感じて、私はファンになる前から彼が歌うこの最初のアリア「フォンテンブロー！広大でさびしい森」を聴いてすぐに魅せられましたね！*^o^*
まず真っ先に彼の美声に魅せられたのは事実だけどね。。。*^o^*
下の映像は肝心のカルロのアリアの後から入っているので残念。-_-;

ちなみにルイス・リマは表現力でキャラの感情が高ぶった時のシーンでは凄まじい激しさを感じさせられます。
映像で見ると本当に手に汗握り締めてしまいそうになりますが、録音だけでも凄まじいです！
とにかく、彼は時々"発声の仕方に変化を付けているのか？"・・・って感じる事もありますからね。
そんな点では声優みたいな要素も感じるのですよね！*^o^*

その他では共演歌手によって微妙に変化がある気がする。。。

イレアナ・コトルバシュやミレッラ・フレーニの様に年上でしかも大分年の離れたソプラノと共演した時は年上の女性にすがりついていきそうな雰囲気感じるのですよねぇ～！^_^;
フレーニとの共演は音声だけですが、それでも年上の女性に必死になって求愛している雰囲気を感じます。
何となく「僕をおいていかないでー！！！(ToT)/~~~」って感じですね！^_^;

しかし、エリザベッタを歌うソプラノが若手の場合はまた若干違う気がする。。。
「置いていかないでー！！！(ToT)/~~~」というより「俺の事捨てるのかよ！-_-;」って雰囲気にも感じますね。^_^;
これがロドリーゴの歌手が変わっても表現の変化を感じますね！
ジョルジュ・ザンカナーロやレナート・ブルソンの様に大分年上のバリトンと共演したら、父親に頼っていく雰囲気感じますが、逆にトーマス・ハンプソンの様にリマより若い歌手になると「俺の言うとおりにしろよ！」って雰囲気感じます。^_^

同じキャラで同じ歌手で同じ表現方も良いかもしれませんが、表現に変化があるのをみると更に楽しめますね！